2012年2月8日水曜日

日本人の欠点

チンパンジーは、仲間が困っていると分かると状況を的確に判断して手助けすることができるという。詳しくはこちらの記事を参照

と言っても、自ら進んで助けるというわけではなく、相手に助けを求められると心良く手助けするということらしい。つまり助けを求められなければ相手が困っているということに思いが及ばないか、分かっていてもあえて無視するということだ。

もうひとつ、福島第一原発事故をめぐる日本のドタバタを観察して、こんなことを書いた米国メディアがあったらしい。

「メディアに限らず、日本人は相手が日本人だと批判を遠慮するところがあるように見える。米国人は相手が同じ米国人であろうとなかろうと、悪いと思えば徹底的に追及する」

上記はどちらも最近読んだ記事なのだが、どうにも考えさせられる内容である。

まず、チンパンジーの話。

チンパンジーは、相手に助けを求められると心良く手助けする。しかし、頼まれないと自ら進んで助けようとはしない。

「チンパンジー」のところを「日本人」と置き換えてみる。

日本人は、相手に助けを求められると心良く手助けする。しかし、頼まれないと自ら進んで助けようとはしない。

日本人の特徴をうまくとらえていると思うのは私だけだろうか。

つづいて米国メディアの話。

これはずいぶん以前から気になっていたのだが、日本人はどうも身内に甘く他人に厳しいという傾向があるように思えてならないのだ。

赤の他人がしでかした些細な過ちを口を極めて罵ったかと思うと、身内の不始末には驚くほど寛容な態度を示す。もちろん欧米人にしても多少はそのような傾向はあるに違いない。だが、日本人の場合はかなり極端なのだと思う。

昨年、東日本大震災に見舞われたとき、被災者が落ち着いて助け合う姿は海外からずいぶん賞讃された。おそらくそれは「助けを求められれば心良く助ける」「(被災者同士という)身内には優しい」という日本人のいいところが出た結果なのだ。

しかし、災害発生から1年が経とうとしているいま「自ら進んでは助けようとしない」「赤の他人には冷たい」という日本人の悪い面が出かかっている。

そんな気がしてならない。


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