2012年9月30日日曜日

20120930_尖閣諸島防衛のための日本の戦略が見えない

中国はなんとしても尖閣諸島を自国領土にしたいと考えている。まぁ、資源や漁業のことを考えれば、隙あらば領土はぶんどるというのは当然の行動と言えるだろう。

現時点では実効支配しており、圧倒的に有利な立場に立つ日本だが、ここのところの政府の対応を見ていると「尖閣諸島が日本の領土であることは明々白々、領土問題は存在しない」というバカの一つ覚えのような主張を繰り返しているだけである。

わざわざ首相が国連総会に出席し、領土問題に関する演説をしても、やはりバカの一つ覚えを繰り返しただけだった。

それに比べて相手の中国は、不利な自国の立場を挽回するためにありとあらゆる手を打ってきている。

9月28日付の米紙ニューヨーク・タイムズとワシントン・ポストには見開きで中国の主張を伝える意見広告が出たらしい。

「尖閣、日本が強奪」と全面広告=中国紙が米有力紙に掲載

広告主は中国の英字新聞社らしいが、中国政府が関係していることは間違いないだろう。

日本を名指しで批判した国連での中国外相の演説にしても、今回の意見広告にしても、中国の動きには「何としても尖閣を取るぞ」という戦略と意気込みを感じる。

対する日本の動きには、何の戦略も、熱意も感じない。

そんなことで日本は尖閣諸島を守れるのだろうか。

2012年9月17日月曜日

20120915_格差 —— 領土 —— 宗教、世界で不満が爆発している

中国で起きている暴動が治まらない。

中国の暴動は尖閣諸島を巡るものであり、怒りの矛先は日本に向けられている。

映像で見る限り、恐ろしいほどの怒りがほとばしっている。

だが、いったい彼らは、あのような暴動を通して何をどうしようというのだろうか。

歴史に学ぶと、民衆の暴力が自国の政権を倒し、より民主的な国家を樹立したケースは数多く見られる。しかし、民衆の暴力が国際間の問題を解決し、好結果を残した(近年の)ケースを私は思い起こすことができない。

怒り——暴動——戦争という流れでは、国際間の問題はもはや何も解決しないのだ。

はっきりと映像に残される暴動の映像から伝わってくるのは、愚かさと醜さ、ただそれだけしかない。

いま世界では、格差、領土、宗教に関連する諸問題で暴動が頻発している。

民衆は自分たち民衆の力が想像以上に強大だということを知らなくてはいけない。

民衆が政府を戦争に導くことさえあるのだから……。

2012年9月15日土曜日

20120915_老婦人が撮影スタジオに殺到しているらしい

今朝のNHKニュースで見たのだが、60歳代、70歳代の老婦人が写真館に殺到しているらしい。

人気なのは、老婦人を美しくメイクアップ&ドレスアップし、さらにライティングでシワを飛ばして、若々しく撮影するサービスである。

確かに思わず眼を疑うほど素晴らしい仕上がりになる。

だが、ゴテゴテに厚化粧して、撮影のためだけの衣装をまとっての撮影である。普段の本人とは似ても似つかない姿の写真だ。

まぁ、ネタにはなるだろう。

だが、本来なら人間の深みを感じさせる年代の行動としては残念な気がした。

本格的な高齢化社会を迎え、いろいろなところで老人の姿を見ていて、なぜか違和感を感じることが多い。

やがて私も老人になる。

どのような老人になるか、ということもそろそろ考えに入れておくことにしよう。