2012年2月29日水曜日

コメ作付けは諸刃の剣

もちろん福島の6市町村の方々はコメ作付けが諸刃の剣であることを充分理解していることと思う。



収穫したコメは流通させず、調査や水田の維持のために行うということだったら何ら問題はない。

危惧するのは全袋検査して、しっかりと安全性を確かめてから流通させる方針をとった場合だ。上記にリンクを貼った記事にもある通り、膨大な数のコメを検査しなければならない。

万一検査機器の不具合かなにかで放射性物質が網の目を逃れ、流通しているコメの中から基準値以上の値が検出されてしまったとしよう。その場合、再び去年のように福島全体のコメが売れないという事態に陥ってしまう。

農家にとってはつらいことだとは思うが今年は作付けしても収穫したコメは流通させず、その分東京電力にしっかり賠償させたほうがいいのではないかと思う。

EUも農産物の2回目の収穫が終わるまで、状況を見極める必要があると判断している。

EU日本食品の輸入制限再延長

むろん、今回収穫してみたら放射性物質がほとんどどこからも検出されないというなら話は別だが……。

「福島原発事故独立検証委員会 調査・報告書」について    —まだ読んでいないが報道を見て気になった点—


福島原発事故独立検証委員会が調査・報告書をまとめた。現段階では市販されていないので内容を読んだわけではないが、報道を見て気になった点をまとめておく。


内容としては、政治家や原子力安全委員会、原子力安全・保安院の関係者 300人ほどから聞き取り調査を行っており、ある程度事故当時の状況がわかる内容になっているらしい。

ところが驚いたことに東京電力がこの福島原発事故独立検証委員会の聞き取り調査への協力を断ったという。

民間のわけのわからない調査機関の話ならばそういうことも考えられる。しかし民間事故調とはいえ菅首相はじめ事故対応に当たった主だった政治家、原子力安全委員会の班目委員長、原子力安全・保安院、文部科学省など今回の事故に関係する官僚たちも協力している調査に、一番の事故当事者である東京電力が協力しないというのはどういうことなのだろう。

東京電力には事故の原因を明らかにし、今後の原子力行政に役立てようなどという気持ちはかけらもないらしい。いまの彼らの姿から見えてくるのは、できるだけ責任を回避し、組織の延命を図り、甘い汁を吸い続けたいという醜悪な姿だけだ。

長年独占企業として組織全体で甘い汁を吸い続けてきた結果、隅々まで腐敗しきってしまったのだろう。この組織を立て直すには一旦国有化し、大胆に分離解体して再民営化するというような大手術が必要だ。

もうひとつこんな報道もあった。


福島原発事故独立検証委員会は菅前首相の事故対応を厳しく批判している。ところが菅前首相は自分に都合のいい部分だけを引き合いに出して談話を発表してしまった。

まぁ、気持ちはわかる。一国の首相を務めたほどの人だ。自分の失敗を認めたくはないだろう。だが政治家や官僚のこのような態度が政治不信を生むのだ。どこにも完全な人間なんていやしない。まして、あのような極限の状態であれば誰がやったって得られる結果は50歩100歩だ。失敗は失敗、間違いは間違いと素直に認めた方が自然だ。そしてそうした方が結果的に成果を引き立てる。

それを変にごまかそうとするからおかしくなるのだ。





2012年2月28日火曜日

われわれには原発を持つ資格がないという事実を認めることからはじめよう

少しずつ福島第一原発事故の検証が進み、いろいろなことがわかってきた。科学的、技術的なことはあまりよくわからないが、ひとつだけ指摘しておきたいことがある。

まず、いくつか参考になる資料を掲げておく。



上記の記事を読んで私が感じたのは、

「われわれにはまだ原発を持つ資格がなかったのだな」

ということだ。

アメリカ原子力規制委員会は事故の5日後にはすでにメルトダウンの可能性を把握し、日本にいる米国民に警告を発していた。それに対し日本では、一部の人間はその事実を知っていたにもかかわらず、はるかに狭い範囲の警告しか出されなかった。

しかも事故対策は、現場を知らず、SPEEDIの存在すら知らなかった首相以下の政治家によって取り仕切られていた。大オーケストラの指揮をスポーツ選手がやってるようなものだ。うまくいくわけがない。

一時は東京でも避難が必要と思われるほどの危機的状況に陥っていたのに、周辺住民にも国民にも何も知らされなかった。

これらは次の驚くべき事実を示している。

「事故が起きたときのことが何も想定されていなかった」のだ。

日本の原発は事故が起きないということを前提に稼働していたわけだ。

そう言えばむかし、原発関連の仕事をしている人に「事故が起きたらどうするんだ」と聞いたことがある。答えは「これだから素人は困る。原発で事故は起こらない」というものだった。「放射性廃棄物はどうするんだ」と聞くと「いまは安全な処理法があるから何も問題はない」と彼は答えた。文字通り取りつく島もなく、ただ馬鹿にされただけで議論にもならなかった。

私はごく消極的な原発反対論者に過ぎなかったのでたいした知識は持ち合わせておらず、頭から決めてかかる原発推進論者にはまるっきり歯が立たなかったのだ。

だからいま日本を原発天国にしてしまった責任の一端は自分にもあると反省している。

しかし今後は違う。福島第一原発事故から「議論を放棄してはいけない」ということを学んだ。「原発で事故は起こらない」と言われたらわれわれは「なぜ起こらないと言えるんだ」と問わなければいけない。「ストレステストなどを経て万全の備えを整えているからだ」と言われたら「テロが起きたらどうする。ミサイル攻撃を受けたらどうする」と問わなければいけない。

つまり原発を再稼働するなら事故は起こるものと想定しなければいけないわけだ。事故が起きたときの対処法を万全にしてなお、被害を国民が受け入れられるレベルにとどめることができないなら、原発を持つ資格はないということだ。

従って原発再稼働の条件は、稼働時の安全性の確保ではまったく足らないことになる。事故発生時のあらゆる対処法まできちんと整えてはじめてやっと再稼働の検討に入ることができる。そこまで厳しいものでなければいけないはずである。



彼は嘘つきは泥棒のはじまりと教わらなかったのだろうか?

野田首相が就任後、はじめて沖縄を訪問した。目的は普天間基地を名護市辺野古に移設することを仲井真知事に納得させるためだ。

まぁ、今回それを達成できなくてもその足がかりぐらいはつかもうという考えだったのだろう。

当然のことだが、不発に終わった。多くの人が想像した通りの結果である。



野田首相もなんとか仲井真知事を味方につけようと必至に知恵を絞ったに違いない。そこで考えた決め台詞が以下の言葉だったのだろう。


野田首相は誰でも見破れるような嘘を自信たっぷりにつくという特技を持っている。この普天間移設問題でも言ってしまった。

別に辺野古移転が「唯一有効な方法」ではあるまい。確かに私の乏しい知識でも、米国や日本政府にとっては辺野古が望ましい候補地の一つであることはわかる。だが、真剣に検討すれば次善の策はいくつかあるはずだ。もしかすると辺野古移転よりもいい案が見つかるのかもしれない。

問題は、首相がコロコロ変わるなどさまざまな理由によって、辺野古移転以外の案が真剣に検討されていないということだ。政府をあげて真剣にいくつもの案を考え、検討に検討に重ね、その経緯をすべてつまびらかにしてなお「辺野古が最善」ということであれば、沖縄県民も受入れを検討するのではないだろうか。

辺野古移転が決まった経緯の中で多少は他の方法を検討しただろうが、真剣に沖縄の負担軽減を考えて取り組んだ形跡はまったく見られない。それなのに「辺野古移転が唯一有効な方法である」と決めつけられてはたまらない。

野田首相は子どもの頃に「嘘つきは泥棒のはじまりだよ」と周囲の大人に諭されたことはないのだろうか。

猿芝居にしか見えない政治家の原発議論を見て思うこと


NHKの日曜討論で、原発に関する議論をやっていたらしいのでNHKオンデマンドで見てみた。


議論を聞いている限り、ほとんどの政党(各党の政策責任者が出席していた)がいま停止中の原発を再稼働することに関しては慎重な見解を示していた。たちあがれ日本が唯一「エネルギー確保のために原発は必要である」というスタンスをとっているようだった。そのたちあがれ日本にしても、なにが何でも原発再稼働ということではなかった。

他の政党(民主党、国民新党、自民党、公明党、みんなの党、共産党、社民党)は早期の原発再稼働などとんでもないという意見で一致していた。

なかでも与党である民主党、国民新党は、はっきりと安全・安心が確保されない限り再稼働はあり得ないと明言していた。

であればわれわれは安心してことの経緯を見守っていればいいはずだ。残念ながら原発の安全・安心を確保することは並大抵のことでは成し遂げられない。つまりどうやったって性急な原発の再稼働という話にはならないわけだ。

ところが日々の報道を見ている限り、野田政権は原発再稼働に向け猪突猛進しているようにしか見えない。民主党も自民党もいざとなったら「原発再稼働やむなし」と言いだしそうな気がする。

まぁ、それだけ政治家の言葉が軽く感じられるということだ。

原発再稼働やその他の問題を無理に進めようとすれば、野田内閣はいずれ民意という巨大な壁に激突し立ち往生することになるだろう。結局、何も決まらず進まない。

政治が混乱していると、官僚が官僚による官僚のための国づくりを画策する。

やはりここらで大規模な政界再編、政治システムの再構築に踏みきるべきだろう。

2012年2月27日月曜日

政府と双葉郡の協議が急きょ中止に —中間貯蔵施設について—

中間貯蔵施設をどこにつくるか、その協議がまったく進まなくなっている。

政府と双葉郡の協議が急きょ中止に

まぁ当然だろう。政府の言うことを信用するお人好しはいまやほとんどいない。中間貯蔵施設と言いながら、それが最終処分場にならないという保証はどこにもないのだ。

細野環境相は次のようなことも言っている。



が、法律なんて後の政治家が変えてしまえばそれまでだ。

おそらくあと1カ月もすれば辛抱しきれずに細野環境相も野田首相も本性を表すだろう。双葉郡の方々は、その段階で自分たちにもっとも都合のいい選択肢を選べばいい。くれぐれも安易に妥協しないことだ。

【関連項目】

2012年2月26日日曜日

漏れては困る個人情報

あくまでも私個人の話だが、インターネット経由で漏洩して欲しくない自分の個人情報にはどんなものがあるだろうかと考えてみた。


というのは、グーグルに関する記事が目に止まったからだ。





よくよく考えてみたがクレジットカードの情報くらいしか思いつかん。

たとえメールの内容が漏れたとしても、いい気持ちはしないが困りはしない。貧乏なのでたいしたものを買わないからショッピング情報がばれても問題ない。

ネットでの検索内容が漏れても、大半は真面目なものだから別に構わない。まぁ、たまに変なものを検索していてもたぶん社会の許容範囲だと思う。

もちろん個人情報を漏洩させてはならないが、そんなことはグーグルもわかってるはずだ。

大騒ぎする必要はない。