2012年4月12日木曜日

とてつもなく大きな代償

4月1日から食品に含まれる放射性セシウムの基準が厳しくなった。

食品のセシウム 新基準がスタート

当然予想されたことだが、とたんに基準を超えてしまう食品の報告が増え始めた。しかも地域的にはかなり広範囲に及んでいる。

福島市のホウレンソウが基準超
船橋でタケノコが基準超 出荷も
栃木 11市町のシイタケが基準超

ほぼすべての日本人が体験したことがない事態なわけだから、このような状態がいつまで続くのかいまのところ想像すらできない。3年なのか、10年なのか、30年なのか……。

その間われわれはずっと、食品の安全性を気にしながら暮らさなければならない。

東電、官僚、政治家、学者、その他原子力ムラ関係者すべてに、きっちり責任をとってもらわねばならないが、どうやっても放射性物質のない日本は返ってこない。


残念なことである。


だが「食品の安全性を気にしながら暮らす」というのは、原発の危険性を薄々承知しながら、あえて問題にしてこなかったわれわれが支払うべき代償と解釈すべきなのだろう。自分の身を守るために淡々と行っていくしかない。

そしてもうひとつ、必ず実行しなければいけないのは、農家や漁師、子どもや福島第一原発周辺住民など、必要以上に代償を支払わされている人びとへの補償をきちんと行うことと、安易な原発再稼働を止めて二度と同じ過ちを繰り返さないようにすることだろう。

災厄はいつ、誰に降りかかるかわからないのだから、被害を受けなかった者は所詮人ごとと見て見ぬふりをしてはいけない。

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