2011年11月18日金曜日

福島の米を買おう!


残念ながら福島県で基準値以上の放射性セシウムで汚染された玄米が見つかった。

多くの人が指摘していたように国による検査が「ざる」であることを証明した形だ。

NHKニュースによると、この期に及んでまだ国(農相)は、
「今回の水田と同じように周囲を山に囲まれた水田を重点的に検査するなど、今後、検査態勢の強化を検討していく考えを示した」
そうである。

まったく頭脳明晰な人たちの考えることは凡人にはわからない。

私程度の凡人であればすぐさま、すべての米を検査しなければ福島の米は救えないと観念するだろう。それは過去の経験から自分がどんなに知恵を絞っても、何らかの見落としがあって失敗するという経験を再三再四味わっているからだ。

しばしば失敗する者ならきっとこんな風に考える。

ビジネス上の問題で「数千円〜数万円程度利益が減る」程度なら、失敗するリスクがあっても強行するが、福島県の大半の米農家の生活がかかっているとしたらリスクは徹底的に排除しなければならない。多大な費用がかかるとしても、すべての米を検査して、ダメなものは廃棄し大丈夫なものを売り切ったほうが、莫大な量の売れ残りを出すよりはましなはずだ。

だが凡人のアイデアは、ここで大問題に直面する。

おそらく日本国民の大半が、いまや政治家と行政に不信感を抱いていることは間違いない。おかげで「福島の米全部が汚染米」というイメージまでもが拡散してしまっている。もういまさら何をやっても何を言っても、ほとんどの人は福島の米を買ってくれないのではないだろうか……という懸念である。

残念だが、いままでの経緯を考えると「福島の米は買わない」という人を責めることはできないと思う。それに、これから流通する福島米の示す放射線が100ベクレル/kg以下程度だとしても、小学生以下の子どもがいる家庭では買うべきではないとも思う。

ではどうするか?

ここはわれわれ中年以降の年寄りの出番だろう。もちろん300ベクレル/kgあたりの高汚染米はさすがに食べたくはないが、100ベクレル/kg以下程度の汚染であれば寿命にそう影響するとは思えない。

だからしっかりと汚染数値を公表している福島米を、中年以降の者は積極的に買おうではないか。

と、米好きな私は思うのだがどうだろう。

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