2011年10月30日日曜日

人間の錯覚について

昨日、人間の錯覚についての番組をなんとなく見ていたのだが、改めて人間の不完全さを思い知らされた。

もちろん錯覚を誘発するためのトリックが仕込まれた映像なのだが、私はそこにいるはずのないゴリラがはっきり映っているのを見事に見逃してしまった。
トリックは簡単なもので、ただ単に前にいる人間の方に注目するようにしむけられていただけである。

要するに私たちは注意深く見ていない限り、テレビ画面という狭い範囲にあるものでさえ平気で見逃してしまうということだ。

番組は人間の視覚に関するものが主であったが、見終わった後に少し別のことに思いが至った。

それは人間の思考も錯覚に陥るということである。

我々は自分が信じたいことだけ、聞こえたり見えたりする。意図的にではなく本能的に自分の意にそぐわない意見は拒否してしまうのだ。

しばしば議論が平行線をたどり解決しないのはそんなところに原因があることも多いような気がする。

自分が問題を正しくとらえているか、錯覚や偏見や先入観にとらわれていないかチェックすることは重要だ。

怠れば問題を見誤ることになる。

東京都現代美術館前の歩道

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