2012年5月26日土曜日

護身用ナイフが身の破滅を招く

正常な認識では、普通に外出する時に私たち日本人は銃器や刃物類を一切持ち歩かない。
だが、ときどき以下のような事件が起こる。

トラブルがきっかけでナイフ所持 渋谷切りつけ事件

犯人は以前歩行中にトラブルにあい、護身用としてナイフを所持するようになったらしい。

市民が銃を所持できる米国などでは、多くの人が護身用として銃を持っていると聞く。社会に銃が溢れているために乱射事件などが後を絶たない。その度に規制強化の議論が起こるらしいが、所持派の勢力も多くいつも規制強化には至らない。

そこで一つ疑問である。

米国がそうであるように、日本でも口論や掴み合い(酔っぱらってる場合が多い)はよくあることなのだから、護身用に法律で規制されていないナイフ等を持ち歩くのは社会的に許容されるのだろうか。

法的に解釈すれば、所持が見つかっただけでは罪にはならないだろう(私は法律の専門家ではないので間違っているかもしれない)。

だが、日本で深夜でもない時間に普通の場所で過ごすのに、護身用のナイフを持ち歩きたいと自分が思った瞬間から、自分の精神状態を疑った方がいいと思う。

私は若い頃わりと短気だった。しかもしばしば泥酔していた(もちろん今はそんなことはない)。まぁ、簡単に言えばどちらかというとトラブルにあいやすい部類だったと言える。

その私でさえ、長い人生に置いて望まない暴力沙汰に巻き込まれたことはただの一度しかない。つまり日本においては、少しくらい好戦的であったとしても乱闘騒ぎに発展することなどほとんどないのだ。少々の口論、押し合いへし合いなど気にする方がおかしい。

だから私はケンカが強いわけではないが、護身用ナイフの必要性などまったく感じたことがなかった。

小さなトラブル(まぁ、恫喝されたり胸ぐらを掴まれる程度)に遭遇したからといって、護身具無しに外へ行くのが不安と感じたら、自分の心の有り様をチェックしよう。

頻繁にトラブルに巻き込まれる(年に1、2回とか)ようなら、自分の言動におかしなところがないかどうかチェックしよう。

くれぐれも特別な場合以外は護身具など身につけていてはいけない。そんなものを持っているから使いたくなるのだ。

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