2012年7月11日水曜日

大津市の中学生自殺を巡るネット制裁について

滋賀県大津市で昨年起きた中学生の自殺。

大津市中学生自殺、教師は対応放置、警察被害届受理せず

一部の同級生が自殺した生徒に行なっていた暴行をはじめとする数々の犯罪行為。それを知りながらやめさせようとしなかった教師と学校。生徒が自殺した後の大津市教育委員会のいい加減な対応。自殺した生徒の父親が申し立てた訴えを受理しなかった大津警察署。「遊びの範囲だった」と犯罪行為をごまかそうとする同級生の保護者たち……。次々に驚くべき事実が明らかにされている。

報道を見るかぎりでは、一部の同級生が行なっていた暴行などの犯罪行為が自殺の原因と思われるが、まだはっきりと結論は出ていない。

しかし、一人の中学生が自殺するという事態の重大さをまるで意に介さないかのような関係者の傍若無人ぶりにネット民がぶち切れてしまった。

ネット上には、自殺した生徒を暴行していた同級生の実名と写真、その両親や親族の実名と写真、担任教師の実名と写真、学校長の実名と写真などが多数アップされている。

おそらく彼らはいま、世間の冷たい視線を浴び恐れおののいているだろう。

ネット上に個人情報をばらまく行為の善悪についてここではあえて触れない。その代わりにわたしが得た教訓を書いておく。

これからの時代は、一般大衆を怒らせるような真似をするとネットを使って社会的に抹殺されかねないから気をつけろということだ。

万が一、自分や関係者が何かをしでかしてしまいネット制裁を受けそうになったら、それを防ぐ手立ては一つだけしかない。

逃げたり、ごまかしたりせずに、認めるべきは認め、謝るべきは謝り、反論すべきは反論する。それだけだ。

おそろしいことになったものだが、正義、不正義という概念が大きくゆがめられてしまっている現代においては、このネット制裁は一概に否定できない現象なのかもしれない。

※ネット制裁
こういう言葉が一般的なのかどうか知らないが、自分としては最もしっくりくるので使用した。

※いじめという言葉
いじめと犯罪行為を区別するべきと考えているため本稿では「いじめ」という言葉を使用しなかった。常に問題とするべきは行き過ぎた行為である。学校内で起こる生徒同士のもめごとは絶対になくならないしなくすべきではない。子供はそれを乗り越えることによって社会性を身につけていく。行き過ぎがないかどうか監視するのは、学校、教師、親、そして地域社会の役目だ。

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